第4夜

個人の指向性だけで彩られ、自分の心地いいもので固めた快適空間には、他のものを受け入れる土壌がない。そこにだけひたっていると、自分の予想していないことや、自分にマイナスだと感じられることに対応できない。自分の「快」を邪魔する者や、自分とは価値観の異なる他者を受け入れにくくなる。

──齋藤孝さんが『折れない心の作り方』のなかで

 

齋藤孝さんは、自分にとって心地よい者だけで周りを固めていくところには、他者性はないと言います。他者を受け入れることで世界は広がる。