第2夜

どうも、歴史の大きな流れと、私たちが頭の中で考えている世界や社会像が、ものすごくちぐはぐな状態になっている。極小の単位で見ると合理性があるんだけれども、全体としては不合理なことをしている気がしてならないんです。

──平川克美さんが『脱グローバル論』のなかで

 

平川さんはこんな状況を「移行期的混乱」と名付けました。おそらく向こう30年、40年は続くだろうと言います。